昔々、おじいさんはしばかりに・・おばあさんは洗濯へ・・・
という童話がありましたが昨日の朝、夫に洗濯を頼み、わたしは「しばかり」へ。
しば・・というのは雑木林の小枝のこと・・・
森林インストラクターのジョーさんに「森の手入れに行こう」と
誘われました。
内心、冬の山なんて行きたくないよ~!!とは思ったのですが
焚き火で焼いた焼き芋は最高だよと言う言葉についふらふらと。
元気埼玉の取材も兼ねて行って来ました。
場所は三芳町の雑木林、このあたりは三富のさつま芋で有名なところ。
「栗より旨い13里半」という江戸時代からの有名なキャッチコピーで
知られている川越芋は、実は川越ではなくこの三富のお芋です。
元禄7年に川越藩主となった柳沢吉保(あの生類憐みの令で悪名
名高い人)がこの地で新田開発に取り組み始めました。結果的には水の
問題から畑となったようですが、畑だけでなく堆肥作りや薪集めのための
農用林も一緒に開発されました。
今もこの地域には当時のまま、武蔵野台地に整然と農地が広がっています。
しかしながら、時代の変化によって農用林としての役目はなくなり
手入れをする人もいなくなりました。
今ではうっそうと木が生い茂りゴミの不法投棄の場所になっていたり、
木がすっかり枯れていたり・・・
そんな雑木林を蘇らそうというボランティア団体が「
森づくり集団 栞」です。
さて、当日の朝「寒いよ~」と背中を丸め、ホカホカカイロを2つも貼った
情けない私を待っていたのは、あったかい焚き火。

煙いけれど、あたたかい。
準備体操と今日の手順の説明の後、ヘルメットとのこぎりを渡され
いざ林の中へ。まず私達でも出来る細い木の切り方。
「木を切り倒す時は、まず水平に直径の半分まで切りこみを入れます。
そして斜めから切り取って受け口を作ります。
どんなに小さな木でも倒れる方角を考えながら切れ込みを入れるように。」


実は35年前、私の大切な島根の友人ちかちゃんが森林の手入れの最中、
木の下敷きになって20歳の若さで亡くなったと言う衝撃的な思い出が
あります。
それほど、危険を伴う作業です。
私も何本か切り、その後は短く切りそろえて積んでいきます。
どうこれ、私の作業の一部。ちょっと自慢。
「お芋が焼けましたよ~!」の合図はお昼ご飯の合図。
まさに黄金色!!!三富地域の川越芋に拍手。

ホクホクして甘いこと。こんなにおいしい焼き芋は初めて!
焚き火を囲んで昼ごはん。焚き火っていいねえ。

手先の器用な会員さんがシュロの葉一枚でこんなものを作ってくれました。
木の葉の折り紙?です。お見事!

さて、午後はいよいよ大きな松の木を皆で倒します。
この木は、松くい虫に食い荒らされて枯れかっかています。
まず木に登りロープを掛けます。これは倒れる方向を決めるため。

次にチェンソーで切れ込みを入れます。

そしてみんなで一斉にロープを引きます。
枯れているはずの木が、倒されることを拒否しているような強さ、
20人近い人の力でもグイッと引き戻されます。

やがて、木は観念したようにボッキリと折れ、雑木林に地響きが起き
回りに木の葉や小枝が飛び散ります。

ごめんね、倒して・・・でもきっと切り株から新しい芽が生まれるから。
今日の作業が終わり、見上げた空。

「春になったら、また来てくださいね」と栞の会の方から言われました。
「今日手入れしたこの林に、新しい命がたくさん生まれていますよ。」って。