昨日は久しぶりに長男が帰ってきました。
北海道で獣医をしていた長男が3年間の期限付きで
また大学で学び始めて2年、
時々「旨いもん、食わして~。」と突然帰ってきます。
そのたびに「この本おもしろいぞ」と、どっさり本を持ってきてくれます。
そして、今回は公開されたばかりの映画「インビクタス/負けざる者たち」を
見に行こうということになりました。
反アパルトヘイト運動で27年間刑務所に投獄されたのち、
南アフリカ共和国の大統領になったネルソン・マンデラが
ラグビーを通じて人種の壁を越えていくという実話に基づいた映画です。
監督はクリント・イーストウッド、俳優の頃は無理やり陰を作った
二枚目の役が多かったような気もするのですが、今や名監督。
1994年、初めて黒人大統領が選ばれて、長い間力で押さえつけられた
黒人の鬱積した憎しみと、全てを失うかもしれない白人の不安がぶつかり
合う中、
マンデラ大統領が「南アフリカ共和国」というひとつの国を作っていくために
憎しみを超えようと訴えます。
今も世界中で、宗教観や民族の違いから多くの人が犠牲になっています。
皆がマンデラ大統領のように思えたら・・・。
派手なアクションも、曲がりくねった推理もない
ただひたすらまっすぐな映画です。
インビクタスというのはどうやらラテン語で「不屈の」という意味。
27年間、狭い牢獄に閉じ込められても、
看守の暴力に痛めつけられる日々であっても
「私はあらゆる神に感謝する。私が我が運命の支配者
我が魂の指揮官」
最後に、国家を歌うシーンでは自分の体の中になんだか分からない
熱いものがこみ上げてきて、しまいには私まで椅子から
立ち上がりそうな気がして・・。
マンデラ大統領と友情を交わした白人のラグビー選手がいった言葉
「国を変えてくれるあなた(大統領)を私(国民)は信じる」
これはオバマさんに向けたアメリカ国民の期待であるようにも聞こえます。
でも、私、この国のあの人たちにこの言葉を伝えたいです。
「変わる・変わる」と言いつつ、実は全く変わっていない金権体質の
この国のトップの人たちに・・・。