本日、電車の中で見つけたポスター。
「安全にやさしく進みたい。わたしたちのこだわりです。」
日本民営鉄道協会と国土交通省のポスター
おかしい!納得できない日本語の使い方。
安全にやさしく進みたい???進みたいとはどういうこと?
進むのが当然の仕事でしょう。
私たちのこだわりです。こだわりってなに?
最近、「味にこだわりのレストラン」って書いてあると、
味を大切にするのは当然でしょうが・・・と突っ込みたくなる。
それよりも、もっとひどい使い方。
大勢の人の命を預かっている人間が、「安全にこだわる」???
当然のことを、いかにももっともらしく「言葉遊び」をするんじゃないと
腹立たしくなる。
安全は「こだわる」程度のものではなく、絶対の義務。
このポスターを、作ったのはだれ?
このポスターを、選んだのはだれ?
国土交通省さん、まさか税金は使ってないでしょうねえ。
しょっちゅう、変な文章を書いている私としては大きなことは
言えないのだけれど、
このポスターは絶対におかしい!
文芸春秋6月号にちょうど阿川弘之氏、佐和子さん親子と、村上龍氏の
「私たちの嫌いな日本語」という座談会記事が載っていた。
その中で「いきざま」「こだわり」「癒し」と言う言葉が、槍玉に上がっている。
こだわると言う言葉は、もともと「そんなことにいつまでもこだわって
いないで」というふうに、悪い意味で使われていたはずの言葉。
今、世間で使われているような意味合いはおかしいとのこと。
ドキッ・・
私が書いた「元気埼玉」の記事の中に、何箇所も使っている・・・
そう言えば、取材に行った蕎麦屋のご主人が言っていた。
「本物の味にこだわる」なんておかしいよ、蕎麦屋ならみんな
本物の味を作ることが仕事なんだから・・・・」
ミューおばさん、もう一度国語の勉強をし直します。