エキサイトの不具合、ようやく直ったようですね。やれやれ・・・
本日は、夏の到来に備えて地ビールの工場へ取材に行って
きました。
地ビールといえば、10年ぐらい前、大変ブームになったのですが
地ビール工場は大抵規模が小さく、効率がよくないことで
採算が取れず、撤退するところが多いようです。
また、ヨーロッパのビールの歴史がある場所では、その土地に
よって味の違うビールを楽しむという食文化があるようですが
日本では、均一化した大手ビール会社の味に慣れているせいか
「地ビールはお土産程度」「地ビールはまずい」という考え方が
あるようです。
さて、そんな中、埼玉の川越に「小江戸ブルワリー」という地ビールの
会社が、2007年のモンドセレクションに5種類の新ビールを
出品、5種類全てが受賞、しかも2種類は最高金賞を受賞しました。
このブルワリーを作った会社、協同商事は「日本農業への貢献」を
旗印に、有機農業などの指導もしながら、儲かる農業を提案する会社です。
この地域では、人参作りが盛んで転作として麦が作られていました。
その麦と、川越名物サツマイモなども使って、その地域の
「食の文化作り」として、ビール造りが始ったのです。
ドイツのマイスターの歴史ある技に、日本の職人たちの日本人の感覚に
あわせた細やかな技。小規模だからこそできる、贅沢なビール作りです。
本日は、一般の見学者では見せてもらえない工場内部まで
見せていただけました。(もちろん白衣着用で)
これが原料の麦。
麦にもこんなに種類があります。
これを粉砕し、水を加え80度に加熱し、麦の旨味を取り出します。
ろ過をして、タンクに入れて熟成させます。約2ヶ月。
ここで、タンクから絞りたてのビールを試飲。
鮮烈な味です。旨味がギューッと、凝縮して力強い味です。
今回、受賞の商品です。2年間の開発期間をかけて誕生しました。
最高金賞の
「瑠璃・Ruri」ピルスナビール、1種類の麦芽を使いすっきりとした透明感。
「紅赤・Beniaka」地元川越のサツマイモを使い、甘みときれいな紅色が特徴。
金賞
「伽羅・Kyara」濃い茶色。
銀賞
「漆黒・Shikkoku」黒ビール
「白・Shiro」酵母が入っているため、白濁色をしている
全国の地ビール作りの開発も行いその数100種類、
職人たちの熱い情熱で次々に、生み出されていきます。
大手の効率の良い均一化した味に、一石を投じるビール職人の
心意気です。