先日、私が中国産とは知らずに夫に食べさせてしまった
「べこ政宗・炭火焼牛たん」
生協からは「原産国・加工地ともに中国です」という
報告の電話がありました。
「仙台にある㈱ジオラという食品メーカーの、味付けを基準に作られた
商品ですがメーカーの人が実際に中国へ指導に行っているかどうかは
不明です・・・」ということで、私が仙台の会社まで電話してみました。
電話に出た社員さん。
もう全国から、類似の苦情電話を受けているらしい・・(当然だけれど)
以下社員さんの説明。
「ロットごとに、日本から指導員が味付けの指導に中国へ行き
国産の調味料で加工しています。
仙台牛と書くと、違反になりますが、
仙台名産や仙台名物という
言葉は使用しています。」
牛タンといえば仙台、でも実際は日本では原材になる牛タンが手に入らず
アメリカ産・・これは狂牛病問題でダメ→オーストラリア産・・これは
価格高騰で使えず→中国の牛タンとなったらしい。
今回の事件でこの会社も大打撃。
電話から聞こえる社員の声も力なく、今にもため息・・・
本日の新聞に中国産のりんごに「青森りんご」という
商品名は使ってはいけないという結論が中国側で出たという記事。
世界中を商品が流通し、しかも自給率の低い日本で
果たしてどこまでを「仙台名物」といえるのか・・
実際問題として、もはや国産しか食べないことは不可能ですし、
国産は安全だとも言えません。
一番大切なのは、国産、国内に限らず、「安心・安全」の仕組みを
いかにつくるかということでしょう。
「べこ政宗」は直接に命にかかわる問題ではないのですが、
今回の事件は、私たちが知らなかった様々な真実を次々に
あぶりだしています。
企業にとっては「不都合な真実」であっても
消費者にとっては、知っておかなければならない「真実」です。