本日は秩父長瀞の横山工房さんの撮影に。
横山さんは74歳、お父さんの代から引き継いだ、
秩父銘仙の技術を次の時代へ残そうと努力されています。
これが、大正・昭和初期の銘仙コレクション。
秩父は山間部が多く、稲作が出来なかったため
養蚕が盛んでした。
お蚕様を育て、糸を紡ぎ、機を織る・・・この仕事が出来て
初めて女性は一人前だと言われたようです。
この小さな穴に横糸を通す・・・その数1400本。
私の大きな指先では無理です。
(私はいい嫁にはなれませんでした。)
工房には、今すぐにでも動かせる機織の機械が並んでいます。
その中で聞いた面白い話。
クダをまく→管を巻く。
蚕が作った絹綿によりをかけながら、
この小さな管に糸を巻いたのです。延々と終わりのない作業。
これが高じて、グダグダと終わりのないことを
クダをまくということに。
本当はクダをまくって、働き者のお嫁さんの
ことだったんですよ。