今日の朝日新聞の「生活」欄に掲載されていた記事です。
ドイツのアルンスベルク市の市長(53歳)が始めたプロジェクトらしい。
「お年よりはさび付いた鉄でなく、経験や知識を持つ宝」
「彼らの潜在能力を無視して高齢化社会は乗り切れない。
老人こそ未来なのだ」
知恵と工夫さえあれば活力ある高齢化社会が作れるといい、
ボランティア制度は「小休止」と名づけられて
高齢者や認知症の手助け、子供の宿題の世話まで
世代を超えた助け合いがなされているとのこと。
高齢者であっても自分が出来ることで社会の役に立つという
個々の独立心の強いドイツ人らしい考え。
先日、私は誕生日を迎えました。
あと一年で還暦となります。
これから自分は老いていくだけ、未来という言葉が
一番遠く感じられるようになります。
老いという言葉を、自分の中で哀しみ恥じる気持ちも
芽生えてきます。
でも、
元気埼玉というシニアのサイトの運営の中で、参加者の皆さんと触れ合ううち
少しずつ考え方が変わってきます。
元気埼玉の中にシニア版SNSがあるのですが、
パソコンの苦手な人がいれば皆で教えあい
親を介護している人があれば励ましの言葉をかけています。
中には亡くなる方もいらっしゃるのですが、その方をしのんで
桜の写真展も行いました。
そして今、平均年齢65歳の合唱団50人を舞台に押し上げる
「源氏物語」を6月20日に開催します。
ナント、この歌姫達に早くも次の舞台の要請が来始めています。
今回、目の不自由な方たちをご招待しますが、そのボランティアから
会場整備係までほとんどが60歳以上。
お年寄りを元気にしなくっちゃとお年寄りが言っています。(笑)
「アレッ?今の方は確か80歳に近いはず・・・」
この中にいると、当然のことながら私は子供扱い。
「若いっていいわねえ」と言われることに快感を覚える日々です。