ずっと「私には腹案があります。」と言い続けてきた鳩山さん。
ついにその腹案の一部が明らかになったらしい。
普天間の海兵隊を最大で1000人、徳之島へ移転するという案を
徳之島出身の衆議院議員に打診したらしい。
県外移転か海外移転か・・・
今から35年も前の話、我が家の新婚旅行は徳之島だった。
「新婚旅行は海外にしてね。」という私の希望で夫が選んだ
新婚旅行の地は徳之島・・・。
海の外と言えば海の外。飛行機が海に向かって飛んだから・・
当時の徳之島は素朴な自然の中の島だった。
夫は当時沖縄や奄美大島が大好きで、徳之島へも一度
行ってみたかったらしい。
しかも台風の後で寸断された島の道を、アンパンかじりながら
貸自転車でギコギコ回ったものだから泥だらけの筋肉痛。
なぜか下校途中の中学生の子どもたちが道端にずらっと並んで
「新婚さん、がんばって~!!」と応援してくれた・・・。
けれど、私はいまだにしつこく夫を責める。
「徳之島は海外ではなく国内だった・・私は騙された」
そして今回鳩山さんにも騙された。
腹案どころか笑ってしまう腹芸。
県外、海外というのは徳之島のこと????
のらりくらりのこの態度にアメリカも堪忍袋の緒が切れたらしい。
「日本を切り捨て」ともいわれているらしい。
鳩山さんは、なぜ自信たっぷりに5月末に時間を区切ってしまったのか・・・
でもちょっと待ってほしい。
国中が鳩山さんを責めているけれど、これは海兵隊をどこにやるかと
いう問題ではなく日本に基地がいるのか、アメリカとの安全保障条約(安保)が
日本にとって必要かどうかという国民みんなで根本的な議論が
必要なのではないかと感じる。
ノーベル平和賞をもらった佐藤さんが実は内緒で「核持ち込みを
許していた」という恐ろしい話。
「思いやり予算」という名目で莫大な費用がアメリカに流れている話。
それらをきっちり国民に説明しない限り、話はまたまたうやむやのまま。
今から40年前「安保反対!」とデモ隊に加わった私だけれど
本当は何が何だかわからないまま、友人に誘われたという理由だけ。
でも、40年たって「ああ・・こういうことだったのか」とようやく
少し見えてきた。
徳之島の歴史について、いろいろ調べていたら「徳之島じじとばばの日記」という
ブログを見つけた。
ちょうど私たちと同じ年代の夫婦が書いている。
徳之島の人たちの熱い気持ちを感じると、何もしない自分が
ひりひりと痛い。