夕方5時、銀座プランタンの喫茶店。
窓際に坐って、珈琲を飲みながら娘を待っていたときのこと・・・
それは、突然始まった・・
隣の席の、母と娘の口喧嘩。
母50代後半、娘20代後半、8ヶ月くらいの赤ちゃんが一緒。
どうやら、赤ちゃんを母親に預けて、仕事をしているらしい。
娘「疲れた、疲れたって人の顔見ると、言わないでよね」
母「だって、月・火・木は私も仕事。水・金・土・日は孫の御守。
私の時間がないのよね。」
娘「私だって夜は遅いし、夜中はこの子に起こされるし、朝は早いし。」
母「母親なら当然でしょ。私だってそうやって育てたわよ。」
娘「この子を見てるって、どうせ家でごろごろして、休んでいるのと一緒でしょ」
母「だって怪我をさせないように気を使うのよ。」
娘「ママがこの子の面倒を見た後、おしゃぶり欲しがって大変なのよ。
ヘンな癖つけないでちょうだい」
母「だって、だって・・・」
娘「とにかく、孫の世話で疲れたなんていわないでちょうだい。そんなに
疲れるなら、ママが仕事辞めればいいでしょ。文句言われるなら
お金払って他人に預けたほうがまだましよ!」
母「・・・・・・・」
と、まあこんな具合。オバサンはカッカカッカしてきた。
もう、母親をあてにするんじゃない!
あてにするなら、ちゃんと保育料払いなさい。
お母さん!いつまでも、娘を甘やかすんじゃない。
やっと、我が家の娘がやってきた。
「ねえ、今こんな親子喧嘩やっていたのよ。」と話すと、
「あらー。私も結婚して、子供が出来たらお母さんに頼もうと思ってるのよ。
なんたって、安心でしょ」
冗談でない・・・母には、母には・・・母には母の人生がある。母は忙しい。
(そうだ・・お父さんに頼みなさい・・・お父さんはきっと暇だ)